月山山麓湧水群
山形県中央部、出羽丘陵の南部にある月山(がっさん)。その中腹にあるブナ原生林に囲まれた豊かな水源が、月山山麓湧水群(がっさんさんろくゆうすいぐん)です。月山は豊かな資源に恵まれ、その地層で育まれた雪解け水が地下へと浸透し、いくつもの湧水として溢れ出ています。
ここでは、雄大な大自然から湧き出る名水、月山山麓湧水群の特徴を紹介していきます。
この記事のもくじ - 項目をクリックで該当箇所へ
どこで採水されている?
月山山麓湧水群は、名水百選にも選ばれた名水です。湧水地はブナ原生林の中にあり、山道を行く必要があります。また、湧水はひとつではなく、原生林の中にいくつか点在しています。月山周辺は山形県立自然博物園として、自然環境の保全活動が行われています。
湧水地まで行くのは大変ですが、博物園職員による無料案内もあるため、土地勘が無くても楽しむことができます。
いくつか湧き出している水の中でも、特に有名なものが「ブナの泉」です。ブナの泉では一般人が採水することもでき、ベンチなど休憩するための設備も整備されています。
山形県立自然博物園へは、JR山形駅から高速バスに乗り、月山口で下車します。そこから町営バス志津行きに乗り換え、月山荘前で下車すれば徒歩10分ほどで辿り着けます。乗用車で向かう場合には、山形自動車道月山ICから国道112号線に入り、少し走れば到着します。山形県立自然博物園は、冬季期間に雪の影響で閉園することがあるため、事前に開園期間を確認しておきましょう。
名水の由来

月山は湯殿山、羽黒山とともに出羽三山に数えられ、古くから修験者の山岳信仰の山として知られてきました。1,400年以上前に蜂子皇子が開山したとの伝説が残されており、山頂には月山神社が祀られています。
俳人である松尾芭蕉は、『奥の細道』の中で夏季に月山に登った時のことを、「雲霧山気の中に氷雪を踏んで登ること八里、さらに日月行道の雲関に人かとあやしまれ、息絶身こごえて、頂上にいたれば日没して月顕わる」と詠んでいます。ここから、古くから夏であっても月山には残雪が見られたことが分かります。
こうした雪が何百年もかけて雪解け水として地下に浸透していき、自然のダムとも呼ばれるブナ原生林の間に蓄えられていきます。このようなサイクルによって、豊かな月山山麓湧水群は作り出されています。
採水地周辺の観光地

近隣の観光地の中で人気が高いのは温泉です。月山志津温泉をはじめ、少し足を伸ばせば大井沢温泉や水沢温泉、海味温泉などさまざまな温泉が採水地付近には存在しています。冬場は月山スキー場でウィンタースポーツを楽しむことも可能です。
有名なグルメとして、月山自然水を使った地ビール「月山」や、山の幸をふんだんに使った「月山山菜そば」などが挙げられます。
0 件のコメント:
コメントを投稿